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業務用食器洗浄機に使用する洗浄剤について

食器洗浄機に使用する洗浄剤は洗浄液を高圧で噴射するという条件に適合しなければなりません。

通常の中性洗剤や石けんなどの高起泡性のものは泡が邪魔をして洗浄効果や作業性が低下するため、専用の食器洗浄機用洗浄剤を使用することが必要になります。

洗浄剤としては、液体・粉体・固形の製品形態がありますが、いずれの形態でも、食器洗浄機用洗浄剤の第一の特徴は無起泡性です。

そのために一般的な中性洗剤とは成分が異なり、水溶性の高い無機塩類(主としてアルカリ塩)を主成分としており、主たる洗浄効果はアルカリの化学作業によってもたらされています。

これらの製品に配合されている成分は洗浄剤基材である水酸化ナトリウム・カリウム、炭酸ナトリウム、けい酸ナトリウムなどで、金属イオン封鎖剤としてポリりん酸ナトリウム、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが使われており、これに低起泡性の界面活性剤などが少量配合されています。
食器洗浄機用洗浄剤にはりん酸塩の有無によって「有りん、無りん」にわかれ、また苛性アルカリの量によって「劇物、非劇物」があります。

さらに「塩素剤含有の有無」「軟水用、硬水用」等多くの製品があります。また食器の種類から料理内容、使用頻度、汚れの具合、厨房のスペースやレイアウト、食器洗浄機のタイプ。作業者の経験度、さらには水質や環境に与える影響、アフターサービス体制、ランニングコスト、安全性など最適な洗浄剤を選択・決定するためのファクターは実にたくさんあります。

洗浄剤の選択には「洗浄」という作業に対して深い理解と幅広い知識が要求されますので、是非洗浄剤をお選びになる際はシーバイエスにご相談下さい。