お役立ち情報 床管理の注意点 Useful Article

冬のフロアメンテナンス注意点

低温・高湿度

最も注意すべきなのは、環境が低温・高湿度になることです。

<症状>
・ワックス塗布後の乾燥時間が通常よりかかる。
・くもりやバイティングなどの不具合が起こり易い。

<対策>
・事前に空調が入れられるように段取りする。
・床面に洗剤分を残さないように充分リンス、水拭きを行う。
・ワックスは厚塗りしない。
・指触乾燥後、十分に強制乾燥する。

塗布後早く乾くと一見作業効率が良いようですが、塗布後には、レベリングしたり造膜するための適正な時間が必要です。

乾きが早すぎる

上項と相反する様ですが、冬の空調の効いた室内は、湿度が下がり、ワックスの乾きが早すぎることに因る造膜不良が起きやすい時期でもあります。

<症状>
・モップを動かした形にスジが発生。塗り継ぎも出やすい。
・パウダリング:造膜不良により、塗布後数日で動線部の皮膜が粉状になる。

<対策>
早く乾くと一見作業効率が良いようですが、塗布後には表面が平滑になり、造膜するための適正な時間が必要です。

・空調で湿度が低くなりすぎないように注意する。
・ワックスが薄塗りにならないように適正量で塗布する。
・塗り継ぎ防止の為、塗布間隔が空かない様に全体の塗布順番を予め計画する。
・強制乾燥をしない。

作業時の気温・床温・液温が高くなる

洗剤・剥離剤の渇きが早くなる

<症状>
・床面に塗布した洗剤・剥離剤がすぐに乾いてしまい作業が滞る。
・ワックス皮膜が、不均一に白化や耐久性不足などの不具合を起こす。

<対策>
・日よけや空調で床温・気温が上がらないようにする。
・希釈は薄めで、塗布量は多め。
・いつもより希釈液の一回に塗布する面積を抑えて小面積に分割する。

洗剤が乾いてしまっても目立たないので、ワックスを塗布した後に不具合が分かる場合があります。
剥離の場合は、完全剥離できずに残った部分に、ベタつきや白化などのムラな不具合が発生する事があります。