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第52回日本防菌防黴学会年次大会でポスター発表実施

令和7924日(水)~26日(金)に三重県賢島宝生苑で開催された「第52回日本防菌防黴学会年次大会」において静岡県立大学と共同でポスター発表を行いました。

 

演題名「アルコール製剤のネコカリシウイルス不活化効果に対する各種有機汚れの影響」

 ヒトノロウイルス不活化効果試験において、代替ウイルスとしてネコカリシウイルス(以下FCV)が使用されていますが、エタノール単体での不活化は困難です。この欠点を補うために有機酸及び有機酸塩等を添加し、FCVの不活化を可能にしたアルコール製剤が様々なメーカーから発売されています。しかしながら、実使用を模した有機汚れ(主に肉エキス、血清及びペプトン等)を添加するとFCV不活化効果が著しく低下する製剤があることが報告されています1)

 本研究は、アルコール製剤に各種有機汚れを添加し、pH変動とFCV感染価の変動を確認し、その結果からFCV不活化効果に影響する因子を探索することを目的としました。

その結果、有機汚れを添加後、その影響を受け、pHが中性域に変動しやすい製剤は、FCV不活化効果が低下する傾向があることが判明しました。

〔文献〕1) 国立医薬品食品衛生研究所:平成27年度ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書, p15