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第40回日本環境感染学会総会・学術集会でポスター発表実施
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令和7年7月10日(木)~12日(土)にパシフィコ横浜 ノース・展示ホールで開催された「第40回日本環境感染学会総会・学術集会」の一般演題ポスターセッションで発表しました。
演題名「芽胞形成菌に対する各種薬剤の殺菌効果」
芽胞形成菌は、周辺環境が悪化すると芽胞を形成する細菌であり、芽胞は殺菌困難です。
芽胞形成菌には、食中毒の原因となるBacillus cereus (セレウス菌)・Clostridium perfringens (ウェルシュ菌)、感染症の原因となるBacillus anthracis (炭疽菌)・ Clostridium tetani (破傷風菌)・ Clostridium botulinum (ボツリヌス菌)、院内感染の原因となるClostridioides difficile (クロストリジオイデス・ディフィシル)などが含まれ、環境衛生上、これらを制御することは重要です。
そこで、芽胞形成菌に対して、加速化過酸化水素、過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウムの殺菌効果が水分含有状態、乾燥状態で変化するかを確認し、最も効果的に制御できる条件を見出しました。
その結果、短時間で芽胞を殺菌するには水分含有状態では、5,000ppmの次亜塩素酸ナトリウム溶液を使用することが効果的でした。一方、乾燥状態では、0.5%加速化過酸化水素や1,000ppmの次亜塩素酸ナトリウムの使用も効果的でした。対象面への影響を考慮すると、後者の加速化過酸化水素、1,000ppm次亜塩素酸ナトリウムの利用が適していると考えています。