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第56回洗浄に関するシンポジウムで口頭発表およびポスター発表を実施

令和6年107日(月)~8日(火)にタワーホール船堀で開催された「第56回洗浄に関するシンポジウム」で口頭発表とポスター発表を行いました。


演題名「洗浄、抗菌、柔軟、防臭の機能を最適化した濃縮洗濯洗剤の開発」(口頭発表)

 昨今、施設の増加が著しい老健施設のランドリー設備では、安価で操作性も容易な家庭用洗濯機を複数台設置する傾向が見られます。洗濯洗浄剤も人手不足や業務の簡略化のため1剤で洗浄、抗菌、防臭、柔軟を併せ持つ多機能濃縮洗浄剤が求められています。
 洗浄成分としてノニオン界面活性剤の種類と含有量、抗菌成分としてカチオン界面活性剤の種類と含有量を最適化することで、1剤で洗浄、抗菌、防臭、柔軟を併せ持つ濃縮洗浄剤を得ることができました。

演題名「油の焦げ付き汚れに対して優れた除去性能を有する安全性を考慮した中性洗浄剤組成の検討」(ポスター発表)

 一般的に、油の焦げ付き汚れの除去に対して、アルカリ性の洗浄剤が使用されていますが、使用者の眼や皮膚に付着した時に薬傷などが懸念されます。一方で、安全性を考慮して、中性の洗浄剤の使用が考えられますが、油の焦げ付き汚れに対する洗浄力が弱い事が課題となります。そこで、油の焦げ付き汚れに対してより溶解性が高い溶剤の検討を行い、優れた洗浄力を有する安全性を考慮した中性の洗浄剤を検討しました。
 検討の結果、最適な構造を持つ溶剤の配合により、油の焦げ付き汚れに対してアルカリ性の洗浄剤と同等の洗浄力を有する安全性を考慮した中性の洗浄剤を得ることができました。