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日本防菌防黴学会 第50回年次大会 でポスター発表実施

 令和5年8月29日(火)~30日(水)に大阪(千里ライフサイエンスホール)で開催された「日本防菌防黴学会 第50回年次大会」の一般演題ポスターセッションで除菌剤のバイオフィルムに対する効果に関する研究成果を発表しました。

 


演題名「除菌剤の抗バイオフィルム効果」

 バイオフィルムは、美観、衛生面だけでなく、微生物腐食等、様々な有害事象に関わっています。中でも水回りのバイオフィルムは、消毒剤に対する抵抗性、配管内等での根絶の困難さ、バイオフィルム内で微生物が遺伝子をやり取りするなど、薬剤耐性菌の発生と伝播への関与により、医療現場においては対策の必要性が年々高まっています。
 そこで、水回りでバイオフィルムを形成する代表的な細菌である緑膿菌にバイオフィルムを形成させ、汚れ(有機物)ありなしの条件で汎用の除菌剤(塩素系、第四級アンモニウム系の除菌剤及び加速化過酸化水素製剤)を作用させ、有効性を評価しました。 結果、加速化過酸化水素製剤は、連続使用したときに微生物の消毒剤に対する抵抗性が生じにくく、汚れがあっても低濃度でバイオフィルムの形成を抑制することが分かりました。