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第38回日本環境感染学会学術集会でポスター発表実施

令和5720日(木)~22日(土)にパシフィコ横浜で開催された「第38回日本環境感染学会学術集会」の一般演題ポスターセッションで血液汚れの除去に関する研究成果を発表しました。

 


演題名「環境中に固着した血液汚れの効果的な除去方法の検討」

環境表面上に拭き残してしまった血液汚れは、時間の経過により頑固に固着するため、除去困難な汚れのひとつです。外観が損なわれるだけでなく、他の汚れが付着しやすく、血液由来の病原体の残留等、衛生的にも問題となります。このような汚れを効果的に除去することができる薬剤と方法を探索することを目的としました。

乾燥させた血液汚れに対し、血液由来の病原体を不活化可能な消毒成分単体と消毒成分に界面活性剤・アルカリ剤などの成分を配合したものを用いて、反応時間を変化させ血液汚れの除去性を評価しました。

その結果、固着した血液汚れを効果的に除去するには、消毒成分単体ではなく、界面活性剤・アルカリ剤などの添加成分を配合した方が除去効果を高めることが分かりました。また、汚れに作用する時間も重要であり、すぐに拭き取らず、5分程度放置することが効果的であると分かりました。